犬がごはんを食べない理由|認知症の柴犬ももがたどり着いた「巨大チュール」介助
こんにちは。100円のももちゃんです。
2025年5月19日、ももはMRI検査で認知症と診断されました。
1年が経過しました。
当時12歳。現在13歳です。
今回は、ももが突然ごはんを食べられなくなり、そこから「巨大チュール」という方法にたどり着くまでのお話を書こうと思います。
老犬や認知症の子がごはんを食べなくなると、本当に不安になります。
この記事が、同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
去年の11月半ば、急に食べられなくなりました
去年の11月半ば頃から、ももの食べむらが急激にひどくなりました。
1日1食。
それもほんの少しだけ。
ごはんの時間になると、お皿の前までは来るんです。
でも、食べようとすると口を閉じてしまう。
そのまま、お皿の前でじーっと固まり、時間だけが過ぎていきます。
そして震えだす。
最後は諦めて離れていく。
でも、不思議なことに食べられる日もありました。
時間はかかるけれど、なんとか食べる日。
まったく食べられない日。
その差が、私には全く分かりませんでした。
けれど、食べられる日はどんどん減っていき、ついには2日間、飲まず食わずの日まで出てきました。
「食べたくない」のではありませんでした
ももはどんどん痩せていきました。
11月初め8.6キロあった体重が12月初め7.75キロになっていました。
ももは食は細いですが、かなりのこだわりがありました。
昔はビーフジャーキーをドックフードと一緒に入れるとビーフジャーキーまで食べてく
れませんでした。湯がいたお肉は大好きだけど、そのスープは口にしませんでした。
胆泥症の時にも食欲が落ちたことがあり、その時に何回かフードをふやかして与えました。
でも、ふやかしたフードには全く口をつけませんでした。
なので私は「ももはふやかしたフードが嫌いなんだ」
と思い込んでいました。多分当時は本当に嫌いだったと思います。
だから、固いままのドッグフードにこだわっていたのです。
食べてもらいたくて、野菜やお肉を一緒に煮たり、香りを出したり、いろいろ工夫もし
ました。
それでも、結果は同じでした。
お皿の前まで来る。
固まる。
震える。
食べない。
ほとんどが毎日がその繰り返しでした。
でも食べられる日もある。
ももの中で何が起こっているのか、本当に分かりませんでした。

病院で見た姿がヒントになりました
病院で相談した時、先生がジェル状の食べ物をももの口へ入れてくれました。
すると、ももは吐き出さず、そのまま食べたのです。
「口に入れば食べられるんだ…」
私は驚きました。
そこから、ももを注意深く観察するようになりました。
すると、お皿の前で食べようとして口をパクパクしている。
でも、食べているのはフードではなく空気。
そして次の瞬間、お皿をガブッと噛む。
そこで初めて気づきました。
ももは食べたくないのではなく、
食べ物との距離感が合っていなかったのです。
お皿を口元へ持っていくと逃げました
それなら、お皿を口元まで持っていけば食べられるかもしれない。
そう思い、お皿を近づけ距離感を縮めてみました。
でも、ももは警戒心が強く、お皿が近づいてくること自体を嫌がって逃げてしまいまし
た。
無理に近づければ、余計に食べなくなるかもしれない。
だから少し距離を置いて見守るしかありませんでした。
目の前に食べ物があるのに食べられない。
痩せていくももを見ながら、何もできない時間は本当につらかったです。
それでも、そんなことを言っていられる状況ではありませんでした。
私は介助することにしました。
介助を受け入れてくれた、でも次の壁がありました
初めの頃は警戒して逃げていましたが、少しずつ介助を受け入れてくれるようになりました。
お皿を口元まで近づける。ごはんとの距離感が縮まる。ご飯が食べやすくなる。
ももが食べやすいように常にお皿の手前にごはんを盛る。手前のご飯がなくなればそっ
とお皿を回していました。
それだけでも大きな前進でした。
でも、次の壁がありました。
やはり、ももには「噛む」ということが難しくなっているようだったのです。
食べたい気持ちはある。
でも、うまく噛めない。
飲み込めない。
どうすれば、ももが警戒せず、もっと食べやすくなるんだろう。
そう考えていた時、ある出来事がヒントになりました。
チュールで見えた「食べられる形」
ももにはアレルギーがあったため、これまでチュールは禁止していました。
けれど、その頃はもう八方ふさがりでした。
どうしたら食べてくれるのか分からない。
体重は減り続ける。
私は思い切って、試しにチュールを与えてみました。
すると――
袋を開けた瞬間、ももの目が一瞬で輝いたのです。
そして、チュールをパクっと上手に口にくわえ、そのまま離しませんでした。
その姿を見て、私は気づきました。
「ももは食べられないんじゃない。
この形なら食べられるんだ」
そこから思いついたのが、
「もも特製巨大チュール」でした。

わが家の「巨大チュール」の作り方
巨大チュールといっても、特別なものではありません。
手作り食もいろいろ試しました。
けれど、アレルギーが多いももには食べられるものに制限があり、1日に必要な摂取カロ
リーが全く足りませんでした。
さらに、ひどい便秘にも悩まされました。
やはり、ドッグフード中心で立て直すしかない。
そう考えるようになりました。
でも、ももを観察していると、どうやら「噛む」ということ自体が難しくなっているようでした。
そこで、ドッグフードにペースト状の手作りスープや、ほぐしたささみを加え、袋に詰めて与えることを思いつきました。
ふやかしたドックフードです。
初めは、ももが警戒しないように、チュールと似た素材の袋を探しました。
そして、甘栗の袋の中に
・ドッグフード
・ペースト状の手作りスープ
・ほぐしたささみ
を入れて与えていました。
さらに、袋の口にはチュールを少し塗りました。
最初は、本物のチュールと巨大チュールを交互に与えていました。
すると、ももは目を輝かせて食べることを再開してくれたのです。
この写真は100均で売っている袋を利用しています(警戒心がかなり薄れてきた頃)

すべてが順調だったわけではありません
ただ、ももにはやはりアレルギーがあり、下痢をするようになりました。
そのため、この方法を長く続けることはできませんでした。
それでも、
「袋の形なら食べられる」
という発見は、私にとって大きなヒントになりました。
中身を変えれば、また食べるきっかけになるかもしれない。
そう思いながら、ももに合う方法を探し続けました。
食べない理由は「食べたくない」だけではありませんでした
老犬や認知症の子が食べなくなると、
「食の好みが変わった」
「もう食べたくないのかな」
そう考えてしまうことがあります。
でも、ももの場合は違いました。
食べたい気持ちはある。
「食の好みが変わった」というよりは
食のスタイルを変えてあげればよかった
ただ、
・距離感が分からない
・お皿からうまく食べられない
・噛むことが難しい
そんな問題が起きていたのです。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら。
形、硬さ、距離、与え方。
少し変えることで、また食べられるきっかけが見つかるかもしれません。
次回は、さらに咀嚼が難しくなったももに行った「完全ペースト介助」について書こうと思います。

